第16回 個個からカフェ ☆不安なく違っていられる社会へ☆

@広島応援団の個個カフェ最終回のご案内です。

第二次別姓訴訟@広島は2022年3月22日国賠 最高裁第3小法廷より棄却決定 棄却理由に渡邉恵理子裁判官のP1〜6に及ぶ違憲意見、宇賀克也裁判官は2021年6月23日の大法廷決定と同じ理由で違憲意見、を得て終了しました。@広島と共に開催してきた個個からカフェも、9月24日に最終回を開催します。

会場参加も、オンライン参加も。どうぞご参加のほど、お願い申し上げます。

(会場参加もオンラインも要申し込みです。)

会場参加費 500 円(ワンドリンクつき) Live 配信 無料 

申し込み先 onji.i@nifty.com (会場参加 か オンライン参加 どちらかを明記の上ご連絡ください)

イベント報告 第15回個個からカフェ ☆不安なく違っていられる社会への一歩☆ 「心地よく家族は変わる 同姓強制家族の不自由さの中身」

2021年12月11日(土)、第15回個々からカフェが開催されました。

講師は、この春事実婚と夫婦別姓の社会学」を上梓された福岡県立大学人間社会学部専任講師、阪井裕一郎さんです。

コロナ感染が続く中、対面で実施できるのか、すべてオンラインとなるのか、やきもきしながら過ごしてきましたが、なんとか感染の少ない状況が続いたので、実際に福岡から阪井さんをお迎えでき、会場(密を避けるため15名までと限定)とオンラインとの両方で実施することができました。Web参加者の中には、東京などからの、選択的夫婦別姓陳情アクションの活動でよくおみかけする方も入っておられ、士気が上がりました。

普段は裁判のこと、民法のこと、戸籍のことなど、法律的な観点から学ぶことが多いのですが、先生は家族社会学の観点から話をしてくださり、思ってもみない視点もあり、新鮮でした。

現在、法律婚が一般的、事実婚が例外と思う人が多いですが、実は戦前の日本においては内縁などの事実婚が多かったこと、出産して初めて妻とすることもあったことなどはあまり知りませんでした。敗戦後、妻以外の第二、第三夫人など持つことをやめ、一夫一婦制の法律婚をするよう推奨されてきたわけですが、今度は別の理由で事実婚が増えてきたのです。先生はいろんな方にインタビューをされているのですが、私たちも何度か聞いてきたとおり、現在事実婚を選んでいる人の一番の理由はやはり、お互いの名字を変えないため、なのです。「それ以外の理由があるのですか?」と当事者に聞かれるくらいだそうです。

現在の民法では、結婚したいという希望と、どちらかが改姓しなくてはならないということが交換条件となっています。それは明らかにおかしいです。

同じ名字でないと家族の絆がないとか、子どもがかわいそうとかいう意見は、明らかにおかしいのです。

今回のテーマは「心地よく家族は変わる…」というものですが、夫婦の名字以外にも、「家族主義」による様々なミスマッチが起きていることが最後の部分で語られました。空き家が多くなった一方、住居に困っている人たちがいる、一人で暮らすのに不安を抱える高齢者が増加する一方、他人でも良いから同居してくれる誰かを望むシングルの親が数多くいる、望まない妊娠により中絶する人が多くいる一方、不妊に悩み追い込まれながら治療を続ける人が多くいる、などです。非常に大きな話になってしまいますが、と先生は言われましたが、本当に世の中はそのとおりミスマッチに満ちており、夫婦と子供、という単位だけで物事を考える時代は、もう時代遅れではないかと思われます。ガチガチの昔ながらの家族にとらわれているからこそ、窮屈な世の中になっているのです。

心地よい世の中にしていくためには、まだまだこれから社会を、法律含め、変えていかなければならないと、強く感じました。

一時間の講義の後、質疑応答があり、司会者が会場及びオンライン参加者すべてにマイクを順番に回してくださいました。皆さん話したいことが山ほどあり、くすっと笑えるような話もあり、どんどん時間は過ぎていきました。先生はしっかりうなずきながら丁寧に答えてくださり、まさに「心地よい」個個からカフェとなりました。

先生は、何十年も選択的夫婦別姓のため運動してこられた方へのリスペクトも示してくださり、これからも事実婚をしている方などにいろんなことをインタビューして研究していきたいので、ぜひ協力してほしいと言われていました。

双方改姓しなくてすむその選択肢さえ認めない窮屈な民法、その一日でも早い改正につながるのなら、協力は惜しみません。もしインタビューしたいとの連絡がありましたら、ぜひとも皆さん喜んで答えていきましょうね。

 (長谷川 満子)

個個からカフェ ☆不安なく違っていられる社会への一歩☆ 第15回

心地よく家族は変わる 同姓強制家族の不自由さの中身

「選択的夫婦別姓制」の法制化に向けて心強いメッセージが込められた『事実婚と夫婦別姓の社会学』をこの4月に刊行された阪井裕一郎さんをお招きしてお話をお聞きしたいと思います。事実婚と夫婦別姓をめぐる問題について、社会学の視点からていねいに検討されています。選択的夫婦別姓法制化の実現のさらにその先の多様な家族関係、パートナー関係、ネットワークを含めて、改めて一緒に考えたいと思います。 

おはなし 阪井 裕一郎さん 

福岡県立大学人間社会学部専任講師

プロフィル:家族社会学 1981年、愛知県生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位修得退学。博士(社会学)。著書『事実婚と夫婦別姓の社会学』(白澤社、2021年)ほか。翻訳書に『最小の結婚-結婚をめぐる法と道徳』エリザベス・ブレイク著(共訳、白澤社、2019年)ほか

と き  2021年12月11日(土)14:30〜16:00 

ところ  ハチドリ舎 広島市中区土橋2-43 光花ビル201

参加費500円(ワンドリンクつき)要申込 (直接参加は15人まで お申し込み順)

zoom配信 無料(要申込)投げ銭歓迎

申込み・問合せ 別姓訴訟応援団 このページのメッセージ欄(ずーっとしたの方です)よりお申し込み・お問い合わせください

主催 別姓訴訟応援団

<ご注意>第14回個個からカフェ 日時再設定です→中止です

以下のように予定しておりました2021年9月12日の第14回個個からカフェ、緊急事態宣言に対応する完全オンライン開催が困難なため中止とさせていただきます。ご案内が大変遅くなり大変申し訳ありません。来年になるかと思いますが準備を万端にして再度計画させていただきます。

延期させていただいた若尾典子先生にお願いしての14回個個からカフェ、日程を再設定しました。

<中止です>日時:2021年9月12日(日) 14:30〜16:30

場所:広島ハチドリ舎

タイトル:コロナとジェンダー なぜいま選択的夫婦別姓が必要か

おはなし:若尾典子さん(佛教大学、広島県立女子大学 元)

プロフィル:憲法学・ジェンダー法学 一人ひとりが自分を大切にできるために法はなにができるのか。問題を抱える女性の声に耳を傾け、ともに生きる絆を結ぶために法の課題を探る。著書『女性の身体と人権』(学陽書房、2005年)『ジェンダーの憲法学』(家族社、2005年)ほか

2015年の最高裁判決は多くの憲法学者に批判され、それらの論文は今回の訴訟の証拠として提出しました。2020年9月の高裁判決にも、いろいろ論評が出てくることと思いますが個個からカフェでも、解説・批判をいただくことにしました。 ただし、原告もカフェ参加者の多くもド素人。わかりやすくお願いしたいと思います。

参加費:500円(ワンドリンクつき)要申込 、  オンライン視聴 無料 要申込  お申し込みはこのページのメッセージよりお願いします。

第13回個個からカフェ 家族に制度をかぶせるな 報告

2021年3月21日、第13回の個個個からカフェ報告です。

講師は、寺原真希子弁護士(日本・NY州)。第二次選択的夫婦別姓訴訟弁護団、および「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団をされています。

コロナウイルスの影響で今回は、先生はwebでの参加で、会場とwebでのハイブリッド開催でした。

まず、先日3/17、北海道での同性婚訴訟の判決がありましたが、寺原さんは原告の弁護団をされており、わかりやすく解説がありました。

海外では29の国・地域で同性婚が認められている。アジアでも、台湾で2019年に同性婚が実現。G7の中で同性カップルの関係性を法的に保障していないのは日本だけ。地方自治体によるパートナーシップ制度では全く代替不可能な状況。

原告側の主張としては、

①憲法24条1項には、

「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、とあるが、「のみ」がかかっているのは、「両性のみ」の合意ではなく両性の「合意のみ」。

戸主(家長)の同意がなければ結婚できないという家制度から脱却し、当事者の「合意のみ」で結婚するかどうかを決められることを保障したものである。

→同性婚の憲法改正は不要。法律改正で足りる。

②憲法24条1項では、すべての人に「婚姻の自由」を保障、また、憲法14条では、「法の下の平等」を保障している。異性カップルと同性カップルで取り扱いが異なるのは不合理な差別であり、同性婚を認めていないことこそ憲法違反。

一方、被告(国)の主張①は、

・婚姻関係は伝統的に生殖と結びついて理解され、男女間のものと考えられてきた。

・婚姻制度の目的は、夫婦がその間に生まれた子を育てながら共同生活を送るという関係に対して法的保護を与えることにある

しかし、生殖はこれまでも婚姻の要件とはなっておらず、婚姻=生殖ではない。

被告(国)の主張②は、

・同性愛者であっても、異性との結婚はできるのであって、同性愛者であるが故に婚姻ができないわけではない。

しかし、原告らが求めているのは、自分が愛する人との婚姻。

被告(国)の主張③は、

・婚姻によらずに一人の相手を人生のパートナーとして継続的な関係を結ぶことは可能だから、同性愛者の尊厳を傷つけているとは言えない

婚姻にはさまざまな法律上・事実上の権利権益が結びついているほか、社会的承認という効果もある。婚姻は認められていないこと自体が負のメッセージとして差別・偏見を助長している。

選択的夫婦別姓訴訟との共通点は、

1. 法的構成(憲法14条違反+憲法24条違反)

2. 人格の根幹にかかわる事例

3. 多数決の民主政の過程では解決されにくい選択肢を増やすだけ

4. 代替手段なし(通称/パートナーシップ制度)

また、選択的夫婦別姓訴訟との相違点は、

1.法律の文言上「協議による」とされていること

2.国内外での議論の長さ

では、今後の取り組みとしては、「可視化」していくことが需要。例えば、

・レインボーキャンペーン

全国各地にいるセクシャルマイノリティの可視化

・marriage for all JAPAN 結婚の自由をすべての人に(マリフォー)の活動

国会への働きかけ

・Business for Marriage Equality(ビジマリ) 企業による婚姻平等賛同を可視化するキャンペーン

・レインボー国勢調査プロジェクト 同性カップルをカウントするよう働きかける。

選択的夫婦部別姓と同性婚とは共有する問題点もたくさんあるのですが、今の夫婦同姓制度は、協議によって同姓にしている点で、同性婚訴訟より難しい点があるとのことでした。

一番印象に残ったのは、婚姻=生殖ではない、という点です。結婚したい、という気持ちが一番大切だと思います。

今後の取り組む方法として、やはり「可視化」が大切、ということで、私達も発信していかなくては、と思います。

(丹羽和子)

2021年4月25日参院広島再選挙 候補者アンケート

選択的夫婦別姓・陳情アクション広島(参考1)は2021年参院広島再選挙にあたり候補者アンケートを行い、4月17日結果について記者会見を行いました。そこで発表した内容です。

<目次>

候補者アンケート 質問

アンケート結果(届け出順、敬称略)

私たちは次のように考えます

参考 

<候補者アンケート 質問>

質問は以下のように賛否を問う質問1と質問2はその理由を自由記載でお聞きしました。

アンケートは告示前、選挙管理委員会に候補検討者への説明会参加の皆さんを確認し3月31日faxまたはメール、電話でお聞きし、4月9日までにfax、メールまたは電話での口頭で回答を得ました。

質問1 結婚の際、二人がそれぞれの生まれ持った姓を変えずに結婚できる「選択的夫婦別姓」について、どのようにお考えですか。以下からお選びください。

1,賛成

2,どちらかといえば賛成

3,どちらとも言えない

4,どちらかといえば反対

5,反対

質問2.質問1の答えについて、理由をお書きください。

<アンケート結果(届け出順、敬称略)>

〇宮口治子 無所属 立憲民主、国民民主、社民推薦

 質問1 賛成

 質問2回答 ジェンダー平等推進の観点からも、選択的夫婦別姓制度の推進は重要です。結婚時にどちらか一方が不利益を被ることは早急に解消されるべきと考えます。

〇佐藤周一 無所属

 質問1 賛成

 質問2回答 選択的夫婦別姓であるから、同姓を選ぶ人に別に迷惑がかかるわけではない。世界的に見ても日本の「同姓強制」は異常である。私自身も妻の姓を選んでいるが、相手の姓に変更せざるを得なかった方(ほとんどが女性)の感じられている不便はよく理解できる。

〇大山宏  無所属(電話回答、聞き取り)

 質問1 1から5の選択肢では回答困難、その他

 質問2回答 昔から男には男の、女には女の役割があるよ。政治に関しては、男が上に立つのがいいように社会が動いていくんだ、とそういう文化が日本にはあった。

夫婦別姓は当たり前だけど、法律の中でしか議論ができないという議論自身がおかしいよといってるわけ。だから質問1の回答はその他だと。

〇玉田憲勲 無所属

 質問1 賛成

 質問2回答 私は政治家として常に民主政治をめざしている。真の民主政治とは治者と被治者の同一姓を図ることであり、少数が多数になり得る可能性である。

姓に関する問題に関しては賛否ともにどちらも尊重すべきという結果となる。

〇西田英範 自民党 公明推薦

 質問1 どちらともいえない

 質問2回答 制度導入にあたっては、婚姻制度や家族のあり方と関係する重要な問題であり、現時点で一概に言えず、国民の理解のもとに進められるべきもの。先ずは国民的議論が必要であると考えます。

〇山本貴平 NHK受信料を支払わない方法を教える党

 質問1 回答無し 

質問2回答 大変申し訳ありません。多忙のため対応困難です。

<以上の各候補者の回答より、私たちは次のように考えます>

・アンケート送付から回答まで日を置かず、与野党2候補は無回答ではなかった。過去に行われていた候補者意識調査で無回答が見られていたことを考えると(2017年朝日・東大調査 )「選択的夫婦別姓」への注目度を反映したと思われる。

・宮口候補 野党推薦、支援候補として賛成は理解できる。

・西田候補 自民党公認として「先ずは国民的議論が必要」と自民党の姿勢を代弁した形。

・反対派は「推進派は戸籍制度を壊そうとしている」「夫婦別姓で親子別姓になると子どもに悪い影響がある(今でも親と結婚改姓した子は別氏、祖父母や伯父叔母も別氏は特別ではないが)」「旧姓使用を進めればよい」などを反対の理由とするが、

今国会質疑で、「選択的夫婦別姓と戸籍は両立」「親子の姓が違っても温かい家庭は両立する。」「旧姓使用ですべての不都合が解消されているわけではない。」という国側の答弁がなされていて.反対理由はそもそも根拠薄弱である。

・法制審答申から四半世紀経過し、各種世論調査、アンケート(参考2)でも選択的夫婦別姓容認が過半数を超えていることをふまえると、今「議論をする」は選択的夫婦別姓を進めないための後ろ向きな姿勢に見える。

・「慎重」の内容は、進めようとしているのが旧姓併記であり、旧姓併記は名前として不十分であって選択的夫婦別姓とは別物であるので、選択的夫婦別姓への「反対」である事を明確にすべき。

・夫婦同姓を強制しているのは世界で日本だけで、明らかに人権の問題だ。早期に法改正を実現すべきだ。広島で、名字に関する問題でも真摯(しんし)に向き合ってくれる議員が当選するように祈っている。

・更にいうと、自民党は党内で慎重派(反対派)、賛成派のそれぞれ議連ができ、ワーキングチームを立ち上げるなど(参考3)盛んに話題を発信しているが、党内で「議論がある」状態のまま25年前から前進していない。こうやって「国民の間に議論がある」と言い続けることで永遠に立ち往生させ続けることができると考えているのではないか。党議拘束を外すことを選挙公約にしない限り、自民党議員を当選させることで選択的夫婦別姓を進められるとは思えない。(非常に熱心に真剣に選択的夫婦別姓に理解を示し、人権問題として人間の尊厳の問題として推進の立場に立って熱心に活動してくださっている自民党議員さんが少なからずいらっしゃることは認めますし、そうした議員さんには敬意を表しますが)

<参考>

●1 選択的夫婦別姓・陳情アクション広島

選択的夫婦別姓制度の実現を求めて全国で地方自治体への陳情・請願で国会に声を届けようと2018年より活動している「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の広島県メンバーによって構成されるグループです。

これまで広島県内、広島市、三原市、廿日市市での意見書可決に働きかけを行ってきました。

現在8名のメンバーで活動中で、第2次別姓訴訟において広島在住の原告である恩地も活動を共にしています。

●2 最近の世論調査結果

日本経済新聞(2021年3月29日発表)

結婚の際に夫婦が同姓か別姓かを選べるようにする選択的夫婦別姓に、

賛成 67% (18~39歳は84%)

反対 26%

朝日新聞(2021年4月10,11日)

法律を改正して、夫婦が同じ名字でも、別々の名字でも自由に選べるようにすることに賛成ですか、反対ですか

賛成 67%

反対 26%

がでています。

●3 2021年になっての自民党内のWT,賛否議連

・作業チーム 論点の整理を進める 座長 石原元幹事長を含め男性4名

・賛成派議連 代表 浜田元防衛大臣、野田聖子幹事長代行や岸田前政務調査会長らが加わる予定 約100人入会

・慎重派議連 (反対派議連?)呼びかけ人代表 中曽根元外務大臣、山谷元拉致問題担当大臣ら、およそ90人

「旧姓の幅広い使用を認めることを何年も選挙公約としてきた。

旧姓を通称使用することの拡大に向けて検討」

・森まさこ前法相 複合姓

・西田候補のご意見<国民の理解のもとに進められるべきもの。先ずは国民的議論が必要であると考えます>

延期します 第14回個個からカフェ

<予定していた6月13日ですが、緊急事態宣言が延長になっていることから大変申し訳ありませんが延期とさせていただきます。秋に開催したいと調整中です。どうぞよろしくお願いいたします。>

☆不安なく違っていられる社会への一歩☆

コロナとジェンダー

〜なぜいま選択的夫婦別姓訴訟が必要か〜

2015年の最高裁判決は多くの憲法学者に批判され、それらの論文は今回の訴訟の証拠として提出しました。

2020年9月の高裁判決にも、いろいろ論評が出てくることと思いますが個個からカフェでも、解説・批判をいただくことにしました。

ただし、原告もカフェ参加者の多くもド素人。わかりやすくお願いしたいと思います。

とき :延期します(当初予定 2021年6月13日(日曜日)15:00~16:30)
ところ:ハチドリ舎(広島市中区)

参加費:500 円(ワンドリンクつき)申し込みお願いします。

おはなし :若尾 典子さん 元佛教大学 教授 憲法学・ジェンダー法学

一人ひとりが自分を大切にできるために、法はなにができるのか。問題を抱える女性の声に耳を傾け、ともに生きる絆を結ぶために法の課題を探る。著書『女 性の身体と人権』(学陽書房、2005 年)『ジェンダ ーの憲法学』(家族社、2005年)ほか。

個個からカフェ ☆不安なく違っていられる社会への一歩☆ 第13回 家族に制度をかぶせるな 2021年3月21日

個個からカフェ ☆不安なく違っていられる社会への一歩☆ 第13回 家族に制度をかぶせるな

おはなし 寺原 真希子さん 弁護士(日本・NY州) 選択的夫婦別姓訴訟弁護団 「結婚の自由をすべての人に」訴訟弁護団

プロフィル:長島・大野・常松法律事務所等の都内法律事務所勤務,ニュ ーヨーク大学ロースクール留学,メリルリンチ日本証券(株)のインハウスロイヤーを経験,2010 年より弁護士法人東京 表参道法律事務所共同代表。無償の人権擁護活動として,女性及びセクシュアル・マイノリティーの問題に取り組んでおり, 選択的夫婦別姓訴訟及び「結婚の自由をすべの人に」訴訟の各弁護団で尽力中。 

とき  2021年3 月 21 日(日)16:30~18:00
ところ ハチドリ舎 広島市中区土橋 2-43 光花ビル 201 

参加費 500 円(ワンドリンクつき)(開催の変更の可能性もあり、連絡が付くよう要申込とさせていただきます。お申し込みは当ページのご記入欄より)

別姓訴訟、同性婚訴訟で国は、「結婚は子どもを産み、育てるためにするもの」で「同姓であることで夫婦として公示機能があり、嫡出子について親子関係性が分かりやすい」というようなことを言っています。 

このような硬直した家族像に基づいて、規格外を排除し「結婚しなければいい」と切り捨てる国の姿勢に対して結婚の権利を求めているという意味で別姓訴訟も同性婚訴訟も同じ方向を向いた訴えでないかと思います。 

同性婚訴訟弁護団長をされている寺原弁護士に、画一的な家族観を国民に押しつける制度を堅持しようとする国に対してどのように多様な家族を主張されているのかうかがいます。寺原弁護士は私たちの別姓訴訟の弁護団にも参加されて、昨年4月には広島での期日にいらしてくださいました。

個個からカフェ☆第12回 変更のご案内

個個からカフェ☆不安なく違っていられる社会への一歩☆第12回コロナとジェンダー ~なぜいま選択的夫婦別姓訴訟が必要か~」を12月5日に若尾典子さんをお招きして予定していましたが、ご都合により当日いらっしゃれなくなりました。

たいへん申し訳ございませんが、内容変更させていただきます。若尾先生にはまた機会を改めてお話しをお聞かせいただきたいと思います。

当日はハチドリ舎のスペースでおしゃべり会を開いています。どうぞいらっしゃってください。

と き  12 月 5 日(土)15:00~16:30
ところ  ハチドリ舎( 広島市中区土橋 2-43 光花ビル 201 )

参加費 お茶代(ご自由にご注文ください)

問合せ 別姓訴訟応援団 (この頁のメッセージ欄からお願いします) 

主催  別姓訴訟@広島応援団 

第2次別姓訴訟 高裁判決言い渡し日

第2次別姓訴訟は、7月14日東京本庁の期日で東京本庁、東京立川支部、広島三カ所共に結審し、以下のように判決言い渡しの日程が決まりました。

9/16(水)国賠請求訴訟(原審・広島)高裁判決

◆場所:広島高裁 法廷未定
◆時間:14:00~

10/20(火)国賠請求訴訟(原審・東京本庁)高裁判決

◆場所:東京高裁 824号法廷
◆時間:13:30~

10/23(金)国賠請求訴訟(原審・立川支部)高裁判決

◆場所:東京高裁 101号法廷
◆時間:13:30~

第2次別姓訴訟
原告団・弁護団