<原告@広島 恩地いづみ>
私が結婚改姓を嫌だと思ってから35年。広島で夫婦同姓・別姓の選択制をすすめる会広島に参加して22年。「別姓ニュース」を出してきましたがなかなか実現しない別姓選択制を違った形でアピールしたいと、今回別姓訴訟の原告団に参加することにしました。
1996年に法制審の答申が出たときには民法改正はすぐだと思いましたが実現しませんでした。2011年に起こされた訴訟では最高裁までいき、2015年に大法廷にかけられ、「いよいよ違憲判決が出るぞ」と期待しましたが5名の裁判官の少数意見はあったものの合憲とされました。期待した分がっかりもしましたが、私と同じように別姓選択制を求めている人たちが少なからず存在し、専門家の方々の判断としても夫婦別姓の選択制は「全くお門違いのとんでもない絵空事」ではなく現実的にあり得る形だということが確認できて今後に希望を持ちました。
今の民法では別姓で届けを出すことができません。しかたなく事実婚別姓または通称使用で別姓にした夫や妻が経験するデメリットは、強制的な同姓結婚に従わないものへのペナルティです。名前をそのまま変えずに使いたい、ということだけでそのようにペナルティを与えられて当然なんだろうか。これは私が結婚改姓を逡巡したときからずっと持ってきた疑問です。
「どうして夫婦別姓にしたいの?」
別姓選択制を求めています、会に参加してニュースを出しています、裁判の原告になりました、ということを言ったときに聞かれる質問です。別姓にしたい、ということにはそれを正当化する理由がいるというのでしょうか。
名前を変えないことに理由が必要とされる現状を変えたいと思っています。普通に、特別な手続きを必要とせず、選択肢の一つとして、同姓でも別姓でも選べる。そんな風になってほしいと思っています。
私の名前も夫の名前も変えないで婚姻届を出せる権利を今回の裁判で主張したいと思っています。
この別姓ニュースで、またネットでも、適宜進行状況の報告をしていきます。どうぞ、応援をお願いします。