法制審答申後24年、変わったことは・・・

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選択的夫婦別姓に関する法制審答申(1996年)が出て24年。すぐにでも民法改正があるかと思われたけれど、実現せずに2020年。この間何が変わったんだろう。

必要性の多様化だと思います。

選択的夫婦別姓を求める理由としてよく挙げられるものに、

1,名前はアイデンティティ

2,仕事、研究で名前の同一性が必要

3,家族の名前を絶やしたくない

4,再婚時にこどもの姓を変えたくない

5,婚姻前に社会的基盤ができているので、改姓によってそれらの名義等を全部変更するのがあまりにも大変

などがあります。

ものすごくざっくりした「感想」程度の表現で申し訳ないのですが、法制審答申のあった1996年頃には、男女平等の実現が選択的夫婦別姓を実現すること(つまり理由からすると1と2)の目的の柱のような感じがあったように思います。

その頃以降、働く女性の増加や女性の社会的活動の活発化、離婚の増加、婚姻年齢の上昇、少子化、などに伴って、別姓を求める声は多様化し、特に3,4,5の理由はこれらの変化によってより顕著に増えているように見え、社会システム改正の必要性を高めるものになっています。

5の理由、「改姓は諸々の手続が『めんどい』から名前をそのまま変えずにいたい」、も今や大きな理由の一つかと思います。今の「めんどい」は24年前の「めんどい」とは桁違いに手続にかかる手間暇費用増えてのめんどいです。24年前にはこれはあまり主張されていなかったのではないでしょうか。「めんどい」を避けることを「結婚にあたっての自覚が足りない」とかいう理由で同姓を強制できるでしょうか、といえるところまで来た、という感触は変化を実感する基になります。

他の理由として、

6,国際結婚と比較、海外結婚の海外登録との齟齬を回避する。

一方が日本人の国際結婚では今でも選択的夫婦別姓であって日本人同士と異なる扱いになっています。海外で結婚成立した日本人同士の別姓夫婦が日本の戸籍上夫婦と認められないのはなぜ?など国際結婚や海外で活動する人の増加によって起こる問題もあります。

そうした問題が浮上,増大,言えるようになったことが24年で起こってきている変化だと思います。

法制審答申後24年、法改正が必要な理由が変わったわけではないけれど、上記の社会的状況の著しい変化を背景として、3以下の理由の重みが増し、多様化があったと見えるのです。実際、現在係争中の「別姓訴訟」4種類、それぞれ理由が違います。

選択的夫婦別姓は社会が選択的夫婦別姓を許容するものであるかどうかという寛容性の試金石であって、これ自体は多分以前からずっと変わらないことですが、それによって男女平等を目指すという意味合いだけではなく、他の意味合いが大きくなっていると思います。

第9回 個個からカフェ@広島 ご案内

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第9回 個個からカフェ@広島

☆不安なく違っていられる社会への一歩☆

個個からカフェ@広島、もう第9回になります。@東京も始まりました。別姓訴訟共々、どうぞよろしくお願いします。

今回はこれまでとちょっと雰囲気を変えて、映画の中の<かっこいい>女性の姿に触れてみます。

映画に描かれる女性たちの姿から

あなたは何を感じますか

結婚するなら名前を同じにしなさいと

名前も生き方も 強制されるのは イヤだ

パートナーも わたしも これから育っていく子どもたちも

大切にしたいと

別姓訴訟応援団は考えます。

と き 3月7日(土)15:30~17:00

ところ ハチドリ舎 広島市中区土橋2-43 光花ビル201

映画の紹介とおはなし 三浦ひろみさん(映画コメンテーター):RCCラジオ「おひるーな」映画紹介、FMはつかいち「ひろみのマイ・フェア・レディ」で二・四木曜日の18時半から映画や絵本の紹介、くれえばんにシネマのコラム連載、広島テレビのピッピの声などでおなじみ。夢は外国映画の吹き替えで、オードリーヘップバーンの声でも知られる池田昌子さんを尊敬している。被爆体験記朗読ボランティアも。

要申込み 参加費 500 円(ワンドリンクつき)このページのメッセージからご連絡ください。

*次回は6月28日(日) 16:30より 権鉉基(こん・ひょんぎ)さんのお話しです。

年末年始のご挨拶を、選挙区の議員さんに!

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「選択的夫婦別姓を国会で議論してください」という意見書を国会にあげてください、と地方自治体議会に働きかける活動をしている「選択的夫婦別姓 全国陳情アクション」というグループがあります。2018年の結成から全国のメンバーの活発な活動で2019年12月議会までグループの働きかけで35自治体で意見書採択(その他、グループとは関係なく意見書が通っている自治体もあります)。

この意見書を、国会の場で更に意味のあるものにしてもらうために・・・、

意見書可決の地域にお住まいの方、国会議員にお手紙書いてみられませんか。

今年各地で市議会、県議会、区議会、都議会と意見書が可決しました。あなたの選挙区でも選択的夫婦別姓を求める声が高まっています。ぜひ国会で前向きな審議をしてください、とお願いしませんか。

陳情アクションのメンバーに聞くと、対面で説明すると、党首が反対だった自民党議員でも、「困る人いるよね。」「わかるわかる。」など、理解をして賛成してくれる事も多いのだとか。選挙民からこんなことが困りますとか思いを伝えられたら、分かってくださる方もおられるのでは。

お正月休みのお暇(はないかもしれませんが(^_^;)に、お手紙・はがきなど書いてみられませんか。

意見書の通った自治体のうち別姓訴訟@広島応援団関連では、広島市、三原市があります。

あ、意見書の通ったところだけじゃなくても、お願いはできますね。たくさんの「選択的夫婦別姓への民法改正を実現させてください」の声を国会に届けていきませんか。

第2次別姓訴訟 広島地裁判決を受けて

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皆さま

いろいろなメディアでも報道されましたが、2019年11月19日広島地裁の判決言い渡しがあり、訴えは棄却されました。
14条に関しては、別氏を希望する者とそうでない者とを区別しているという訴えに対しては、別氏を希望する者にもそうでない者にも「区別することなく」同じ法律を規定するのだから、別氏を希望するという「人生に関する信念」(信条という表現を避けられた)に着目して区別しているのではない、事実婚の不利益は法律婚をしないからおこっているのであって信条(夫婦別姓を希望すること)によって起こっているのではないと否定しました。
また、職業上の必要性のためなどで通称使用をする人たちが少なからず存在し、世論調査では法改正を認める割合が増加し、家族の姓が違っても家族の一体感に影響がないと思う者の割合は増加し、各地の地方議会で選択的夫婦別姓を求める意見書が採択され、別氏を希望する女性が増加している事がうかがわれるなど、わたしたちの訴える別姓を求める声がいろいろあることを認めたものの、旧姓併記を政府が進めていることなどから旧姓使用についての世の中の理解が進んでいるから、改姓の不利益が拡大しているとまでは認められないと、憲法24上違反との主張は退けられました。
女性差別撤廃条約の規定についても条約がすぐに国内に適用可能(自動執行力を持つ)であるとは言えないのでこれを違反しているということはできないと書かれていました。
残念で、悔しいです。
事実婚の不利益を被りたくなければ法律婚をすりゃあいいと言われても、はいはいと改姓はできません。別姓を希望して結婚したい人は通称使用という別室へお回りください、といわれているのに、どちらにも入り口は用意されているのだから同じだといわれて、そうだそうだおんなじだとは、思えません。私は別室が嫌なのです。
通称は本名ではないことを、過小評価もされています。
東京本庁、立川、と棄却が続き、想定内、といえば言えるような棄却判決でしたが、この、法律が問題→法改正を訴える→国会は動かない→2011年第1次別姓訴訟提訴で司法へ→2015年違憲判決出なかった→国会は動かない→29018年第2次別姓訴訟、と選択的夫婦別姓が国会でも司法でも民法改正へ動く流れができないで謎の迷路をぐるぐる回るなか、さまざまに別姓を求める声の存在を認めながらも結論はざっくりまとめて、同姓強制状態が違憲ではない、といわれたこと、納得はできません。
この日、13時30分の広島での判決のニュースが午後4時頃の東京で都バス内のディスプレイに速報が流れたそうです。それだけ注目を受ける「事件」になっているって事かと思いました。たくさんの人たちが心に留め、口にしてくれることで、時代が動いていくと思います。RBG(米国最高裁で米史上二人目の女性判事のルース・ベーダー・ギンズバーグ判事)が何度も口にしていたように、きっと、時代が変われば法律も変わります。
東京本庁、立川、広島3カ所共に控訴します。高裁へ更にパワーアップして向かいたいと思います。通称使用では不十分である事、反証をあげていきたいとも思っています。
2018年5月の提訴より、応援ありがとうございました。残念でしたが、実は全然めげていません。高裁、そして多分最高裁へと向かいます。続けて応援お願いいたします。
取り急ぎこれまでのお礼と、ご報告まで。

2019年11月13日外国特派員協会で記者会見💦

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裁判続いています。20189年11月18日本日までに、家裁(東京、立川、広島)いずれも却下、東京地裁本庁、立川支部

外国特派員協会で会見をしました。

原告会見原稿です。

☆   ☆   ☆

夫と私は1983年に結婚しました。

その頃は、結婚すると婚姻届を出すのが正しいと思われ、夫婦の98%以上は妻が夫の姓に改姓していました。

私は名前を変えると自分でなくなるように感じ、改姓したくありませんでしたが、

私が改姓しないためには、夫が改姓するか、または婚姻届を出さないかしか方法はありません。自分がしたくないことを夫にさせるのは嫌だったし、夫が改姓するのはとても変わったことに見える気もして夫が改姓する方法はとれませんでした。また、届けを出さず事実婚にする勇気もなく、夫と長い時間話し合いましたが、最終的に私が夫の姓Aに改姓しAいづみとなり婚姻届を出しました。

戸籍上、Aいづみとなると、それが私の本名になります。免許証やパスポート、国家資格の免許証など、自分を証明する書類は全て改姓した戸籍名に書き換えなければなりません。職場では書き換えた資格に基づきAいづみで仕事をすることになりました。

恩地いづみという名前を無くしたくなかったので、使えるところでは通称として恩地いづみのままでいようとしました。

しかし、恩地の名前で届いた荷物を受け取りに行こうにも身分証明書になる免許証はAなので私が恩地いづみであることを証明することができません。保険証もAなので、医療機関に受診するときはAです。出産で入院した折には、お見舞いに来てくれるだろう友人に病院ではAであることをあらかじめいっておかなくてはなりませんでした。初対面の人に自己紹介するときには、当時は一般的でなかった「夫婦別姓」や「通称使用」という語句の説明や通称を使う理由まで説明して、二つの名前を使い分けていることを断っていました。多分、「めんどくさいヤツ」と思われていたと思います。

このように二つの名前を使う生活は大変不便で関係する人たちに手間をかけます。

通称使用の生活にストレスを感じ、疲れてしまい、変わり者とみられてもいい、当たり前でなくてもいいからダブルネームの煩わしさから解放されたいと考えるようになり、1990年にペーパー離婚して自分の名前を取り戻しました。7年かかりました。

その後、夫と私は今まで29年事実婚で過ごしています。

事実婚になると、私はいつでも恩地いづみでいられ、自分を証明するものはあるし、使い分けのストレスもなくなりました。

けれど今度は、公的に結婚を証明するものがありません。事実婚では、保険会社の保険に入るのが難しかったり、クレジットカードの家族カードが作れなかったりしました。

ペーパー離婚後、子どもはどちらか一方が親権者となるので、子どものパスポートを申請したとき、親権者でないものが申請するには書類が足りなくて出直しを余儀なくされたことがありました。同じ家に住んで共同で子育てしている2人なのに一人だけが親権者であるのは不思議だし不便もありました。

もし今、どちらかが病気や事故で意識がなくなったら、と考えると、事実婚の配偶者に医療同意の代行を認めるかどうかには決まりはなく、その医療機関の判断によって、代行が認められない可能性もあります。老人ホームに夫婦同室で入居するには法律婚であることを必要とする施設が多いと聞きます。また、事実婚でどちらかが亡くなると、相続税の配偶者控除もありません。

高齢となる今後、事実婚のためにこうした点で困るのではないかと不安があります。

 

通称は本名ではないし、事実婚は法律婚ではありません。どちらもがなまえを失わずに夫婦となるために、一方が

本名ではない通称を使うか、二人が法律婚をせず事実婚でいるかしか方法がないのはおかしいと思ってきました。

 

1996年に法制審の答申が出たときに、やっと民法が改正されると期待しましたがされませんでした。

国会が動かないなら司法で動かしてほしいと期待した、2011年に始まった第1次別姓訴訟でしたが、2015年に最高裁で同姓強制が合憲とされました。

2018年に第2次別姓訴訟が始まる、という話を聞き、今度こそ勝ってほしいと思いました。裁判を応援したいと考えるうちに、原告団に参加するのも応援になると気づき、原告の一人になろうと名乗りを上げました。

そして広島での原告が誕生し、今広島地裁の判決を待っています。

(英文:少々文が前後します)

I and my husband married in 1983

I felt that if I changed my name, I would not be myself any longer, so I didn’t want to change my surname.

One option to avoid changing my surname was for us as a couple to take my surname, with my husband thus changing his surname, but I didn’t feel right about making my husband change his surname when I myself did not want to do so.  In those days, for about 98.5% of the couples filing marriage registrations the husband’s surname was the couple’s surname, so I recognized that it would be seen as a strange thing for a couple to adopt the wife’s family name.  Another alternative was to refrain from registering our marriage, but at that time, more than today, being legally married was considered the conventional thing to do, so I wasn’t brave enough to have a “de facto marriage.”  I and my husband discussed this at length and in the end we registered our marriage with me changing my surname to that of my husband, “A.”

When the family register reflects that “A,” is the couple’s surname, that name becomes my true name, and all documents that identify myself—licenses, passport, certificates showing national qualifications, etc.—must be re-written to reflect the family register name, the surname to which I had changed.  In the workplace, I had to work as “A,” based on my credentials/qualifications which had been rewritten. Because I didn’t want to give up my name of Izumi Onji, I referred to myself as Izumi Onji, wherever I could use that as a “common name.”

However, when packages arrived for someone name Onji, and were held at the Post Office if I was not at home to receive them, when I did go to pick them up, I could not prove that I was Izumi Onji because the licenses, etc. which would serve for identification were all in my husband’s surname, “A.”  Because my proofs of insurance were also in the name of “A,” whenever I visited a medical facility, I was “A.”  Even when I entered a hospital to give birth, I had to tell ahead of time the friends I expected to visit me, that I at the hospital I was known as “A.”  When I met someone for the first time, I would introduce myself, giving both my family register name and my common name.  I had to explain the terms “couples with different surnames” and “use of a common name,” which were not generally used at that time, and even my reasons for doing so.  I imagine that people perhaps thought, “What a bothersome person.”

This life of using two surnames was every inconvenient, and caused bother to people I came into contact with.

This life of using a common name caused me a lot of stress.  I felt tired and decided that even if I were considered an oddball, and even if it is not conventional, I wanted to free myself from the complications of this “double name” situation, so in 1990 I got a paper divorce and recovered my own surname.

After that, and up to the present, my husband and I have lived for 29 years in a de facto marriage.

In a de facto marriage, I can always be Izumi Onji, I have documents to prove who I am, and the stress of keeping two surnames separated has gone away.

However, now I have no way of proving that I am officially married.  With a de facto marriage, it is difficult to get insurance with an insurance company, and with credit cards, one cannot get a “family card.”

After a paper divorce, one of the parents becomes the holder of parental rights to the children, so that, in applying for a passport for the children, I found that if the parent who is not the holder of parental rights makes the application, the normal documents are insufficient and one is forced to reapply.  I thought it was strange that when a couple lives together and are raising their children jointly, only one of them is the holder of parental rights.

Today, when I realize that if either of us were to become unconscious due to sickness or an accident, because there is no rule about whether the spouse in a de facto marriage is recognized as a surrogate to approve medical treatment, there is a chance that, based on the judgment of the medical institution, the de facto spouse might not be recognized as a surrogate.  In the case of couples entering an old folks’ home and share a room, many such institutions require that the couple be legally married.  Also, if either spouse in a de facto marriage were to die, there is no spousal deduction for inheritance tax.  I feel anxiety that, in the future, as I grow older, there will probably be problems like these because of our de facto marriage.

One’s common name is not one’s true name and a de facto marriage is not a legal marriage.  So I have come to think that it is strange that, in order to become a couple without one spouse giving up their name, the only ways are for one spouse to use a common name that is not their true name or for the couple not to officially marry, but to have a de facto marriage.

In 1996, when the Legislative Council of the Ministry of Justice submitted its report, I expected that finally the Civil Code would be revised, but that did not happen.

In 2015, in regard to the first “Different Surname Law Suit” which had begun in 2011, the Supreme Court determined that making it compulsory for couples to have the same surname is constitutional.

In 2018, when I heard that a second Different Surname Law Suit had begun, I thought that this time we will surely win.  In thinking of ways I could help, it occurred to me that joining the plaintiffs would also be a way of helping, and I volunteered to become a plaintiff.

Then, in Hiroshima this new lawsuit was born, with me as the plaintiff, and now I am awaiting a decision from the Hiroshima District Court.

第2次別姓訴訟 広島地裁判決言い渡しもうすぐです

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皆さま

広島地裁 判決言い渡しは,
11月19日(火) 13:30から(304号法廷)です。

15:00から記者会見/報告集会(広島弁護士会館)を予定しております。

どうぞご参加ください

通称使用/旧姓併記で困ったこと事例集

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2019年10月25日より本ページ上で「通称使用/旧姓併記で困ったこと」事例集めにご協力を呼びかけています。お寄せいただいた事例を順次掲載します(日付はご記入日)。ご記入いただいた皆さん、ありがとうございます。

固有名称は伏せています。どこで使えなかったか、も情報として大切だと思いますが、このページではどの段階で(日時)どのような場面で(何の手続で何をしようとしてどうなったか)困り事が発生しているかを提示したいと考えています。

2次別姓訴訟の陳述書作成は高裁への書面作成が一段落し、追加募集は終了しております(2020/2現在)。地方議会から国会に声を届ける陳状アクションで議員への説明会等で当事者の声として伝えさせていただきます。

2020/02/19 16:23:37 AFさん

2020年2月に,Y銀行で成年後見人等の届出を旧姓のまま行おうとしたところ,行員に,旧姓から変更していない理由を聞かれた。その後,行員は,上司に電話で「(旧姓を使用している)事情を伺ったんですけど,そこまでは教えてもらってなくって・・」と言っているのが聞こえた。結局旧姓での届出を行うことはできなかった。

同じくM銀行S支店でも,成年後見人等の届出を旧姓で行ったところ,行員から,「名字の変更手続きはこれからですか?」と聞かれた。変更手続きをする予定はなく,旧姓のままで登録したいと申し出ても,聞き入れてもらえず,旧姓での届出はできなかった。

2020/02/14 10:05:55 うみさん

転職で新しい会社(旧姓使用可能)に給与口座、法人カード届け出のために銀行登録印が必要になったが、印鑑をなくしたため、印鑑変更手続きにM銀行K支店に行った。旧姓併記の運転免許証を提示したにも関わらず、新しい名義に変更が必要と言われ、旧姓名義のマイナンバーカードもあるがなぜできないのかと問うても、当行ではまだ対応していないの一点張り。名義を口座変更した上で通称使用の届出を出せば振り込み等には旧姓使用可能とは言われたが、それは公的証明書の旧姓併記が始まる以前から、M銀行は実施しており、今回の公的証明書の旧姓併記の効果は全くないことになる。

今回の公的証明書の旧姓併記はいったいなんだったのか、お金と時間をかけて取得したのは無駄だったとしか思わずにはいられない。

2020/01/10 14:11:10 にったくみさん

特許出願時、婚姻前(旧姓)→婚姻後(戸籍名)職場で旧姓での出願が認められる(旧姓)、と変遷し、60件余り出願した特許の出願人名が旧姓、戸籍名で混在、実績説明等に毎回時間がかかると共に未婚既婚、旧姓使用の可否経緯等説明が必要になる。

論文発表後6ヵ月以内であれば、公知にならず、特許出願できるが、戸籍名と異なる旧姓論文発表のため、同一人と認めて貰う事が困難になる。

海外のセキュリティの高い研究機関(NASA,ESAなど)入構時の本人確認では、日頃やり取りしている名前、論文発表名とパスポート名が異なる(併記の)ため、時間が著しくかかり、会議開催時間に間に合わないなど周囲に迷惑をかけた。

2019/12/27 16:03:03 なっちゃんさん

住民票に旧姓併記の手続きをしたが、職場(市の教育委員会)のネームカードには旧姓併記できないと言われた。電話などで旧姓を名乗るのは可能だが、書類に旧姓は使用できないとのことで、混乱をきたしている。

2019/12/10 23:08:39 KMさん

2006年からパスポートは旧姓併記です。この手続きも論文を見せろだの推薦状が必要だの言われて面倒極まりなかったですが併記したからといって不都合がなくなるわけではありません。そもそも本人確認をする場面で旧姓併記を知らない窓口担当者が多すぎます。

①携帯契約

2019/12/10 携帯ショップで乗り換え手続きをしようとしたら、従前他社での契約名(旧姓)では受けられないと言われた。旧姓のままでよかったのでパスポートは持参しており、運転免許証は戸籍名だが両者を見ればすむはず。結局時間もなく従前他社でのMNP転出手続きをいったんキャンセルし戸籍名への名義変更を余儀なくされた。

②銀行

2016/2/12M銀行K支店で研究費受け入れ口座(研究者としての自分は旧姓)を作ろうとしたら、パスポートでの旧姓確認、通称使用可とするかどうかで3-4時間待たされ通称使用届も書かされた。同様のケースで2019/8/3K銀行S支店で通称使用届を書かされたり内部の確認作業なりで1時間ほどかかった。

③資格証、通称使用

資格職だが資格証は旧姓のままです(旧姓併記制度がなかった)。職場を移る際には住民票の提出を求められ、旧姓のままでは仕事ができないといわれたりしたことも複数回。直近2010年移動の際にも戸籍名使用を当初は打診されたが拒否で通しました。しかし一方で健康保険証は戸籍名で出され診断書を提出した際には上司に「これは誰の?」と言われた(診断書の氏名は戸籍名)。どちらも不愉快。

2019/12/25 15:03:51 辺境弁護士さん

私は、フランス政府公認のフランス語学能力証明書DELFのB2という資格の取得者です。

この資格は、欧州言語共通枠組みに基づくもので、一度取得すると生涯有効であり、免状にはフルネームが記載されます。当該資格は、国際的に通用する唯一のフランス語学証明となります。

仮に、こうした生涯有効な語学資格を生来の苗字に基づいて取得した者同士のカップルが法的婚姻を検討する場合、カップルの一方が苗字を変更し、国際的に有効な身分証であるパスポートも変更後の苗字となります。

そうした状況で、上記DELF、DALFを就業又は学業のために海外の機関に提出するとなると、上記免状の発行団体であるフランスのCIEPへ免状の再発行を求めるか、あるいは提出先の海外の団体宛に苗字が変更されたことの英文又は仏文の証明書を提出することが求められる可能性が高いです。これは煩雑極まりない手続です。

仮に、こうした今後多くの若い世代が直面する場面で、煩雑さをさけるために、民法所定の婚姻をせず、事実婚姻を選択したカップルと、民法所定の婚姻を選択したカップルとの間で、①扶養義務(民法730条)、②不貞行為からの保護(民法770条1項1号)、③相続人となることができること(民法890条)、といった民法所定の婚姻に自動的に伴う法的保護が受けられないという点に、著しい差別的取扱いが生じてしまうと考えます。

これからの若い世代が、フランス政府発行の語学証明等を積み重ね、海外で活躍するということは、よりありふれたことになると予想されます。そうした若い世代にとって、カップルの片方に不可避的に苗字の変更を伴う現在の婚姻制度は、端的にいって不便です。

私は、民法750条そのものが、男女差別を惹起する条文であるとは考えていません。

しかし、民法750条は、民法所定の婚姻に伴う法的保護を受けたいカップル、なおかつ今後国際的な語学証明又は学力の証明を受けて、海外で活躍することを望むカップルにとって、不便な制度だと考えます。そして、不便さのゆえに、事実婚を選択するカップルについて、民法所定の婚姻に自動的にともなう法的保護を受けさせない点、民法所定の婚姻を選択したカップルとの間に、合理的理由のない差別的取扱いを招来するものとして、憲法14条に違反するものと思料します。

2019/12/08 23:05:31 てんと子

海外での仕事上、身分証明書として居住者証明書を提示する機会が頻繁にあるが、この証明書は現状ではオフィシャルな名称であるべきという理由から、新姓のみしか表記が認められていない。

そのため、特に厳しいセキュリティチェックなどの場面では、必要に応じて周りの知人などの協力も得て解説する必要があり、手間であると同時に過剰なプライバシー開示になる。また、周りにも迷惑がかかる。

特に事前登録制の国際会議や、初対面の人と会う際などで、知らない間に先方が自分を通称登録している場合、現地に着いてから身分証明書と一致しないことがトラブルになるケースもある。

2019/12/08  あやさん

職場で通称使用なので、源泉徴収票がいつも通称で発行されてしまいます。毎年再発行で、色んな方にお手数かけています。

海外旅行に通称で行けないことは諦めています。予約名が戸籍名で通称と違うので、同行者を混乱させます。

2019/12/07 ケメ子さん

・資格試験は業務で使用している通称で取得したいがクレジットカードの名義が戸籍姓のため戸籍姓でしか取得できなかった

・入籍直後の渡航でパスポートが前姓、発券がクレジットカードの名義と同じ戸籍姓で行われたので当日再発券が必要となり金銭的損失

・会社のシステムが戸籍姓でしか登録されず、過去の業績(プロジェクト経験等)が検索できず

2019/11/30 kyoubooさん

職場で旧姓使用が慣例として長年許容されていた。個人的には2002年4月に結婚したが、201911月に突然、総務部から旧姓使用を認めたことはないし混同を招いて困ると上司を介して旧姓使用を辞めるように事前の注意を受けた。業務が忙しい中で、その反論と交渉ために時間と労力を費やしているところで、困っている。

2019/11/20 あらたさん

・銀行口座:銀行口座の名義変更をしようとした所、関係書類を揃えているにも関わらず、スムーズに変更できない銀行があった為、諦めて旧姓のまま保有している口座がある。

・改姓した為、過去の自分の成果や研究をネット上や書籍、アーカイブで認知されなくなってしまった。自ら申し出るしか出来ず、自分であると証明できるものも個人情報を開示することでしか無くなってしまった。

●2019/11/17 まちさん

研究職なので仕事で論文や特許を書いています。結婚してから、論文や特許を新しい姓で書くようになりました。googleで研究者の個人名で検索すると過去のその人の実績がリストになって出てくるのですが、旧姓で書いたものと新姓で書いたものは紐づいていません。研究者として積み上げた実績が失われてしまったように感じます。転職活動などでも事前に実績は調べられると思いますが、旧姓の実績は見つからないでしょうから、一貫した名前で活動している人に比べ不利な立場に置かれます。

●2019/11/17 かずさん

S銀行でのローン申請の際に妻の職場への本人確認の電話が必要であった。ローンの申請は戸籍姓であるが職場では通称を使用しているため、銀行の担当者には通称で妻本人を呼びだすようお願いした。しかし、銀行の担当者が職場へ電話する際に戸籍姓で妻を呼び出したため妻本人へ繋がるまで時間や手間が大きくかかった。

別姓が認められていれば本人確認の際に相手の銀行側へのお願いも必要なく、社内でも迷惑をかけることがなかった。

●2019/11/17 ひろみさん

結婚後転職で入社した会社の入社時、会社内で使用する書類と会社外に出す書類(保険や年金、銀行口座など)でそれぞれ戸籍名と通称で判子も名字も変えなければならず、その度に人事にどちらを使わなければならないのかを確認し、時には間違いを修正する必要があり、非常に手間でした。

結婚後、会計士試験合格時、試験合格を名乗るために通称使用を申請。申請書類を出す際には旧姓を証明する書類も用意する必要があり、仕事をしながら市役所に行きそれらを準備しなければならず、本当に手間だった。

現在、仕事で何かの書類を出すたびに、これはどちらの姓で書くべきなのか毎回考え関係部署に問い合わせをしなければならない。

●2019/11/17 antさん

研究者です。

論文の著者名が異なると同一人物と認識されないため、基本的に旧姓で通しています。

今年から行き始めた非常勤先の大学で、先日マイナンバーの提出を求められました。提出したところ、大学側の書類とマイナンバーとで姓の不一致があるので、同一人物かどうかの確認書類を送り直すよう書状が来ました。

大学がマイナンバーの管理を民間の会社に委託していることで、姓に関する情報が行き届いておらず、再確認の書類が来たのだと推測されます(大学内の処理では通称使用について確認の連絡がきたことはありません)。

旧姓にも法的根拠があれば良いのに、時間・手間・書類の印刷費や通信費など、どれを取っても無駄としか思えませんでした。

こうした委託事業は様々な場面で起こり得ると思いますが、そのたびに再提出、再度の説明を求められるのか?と思うと憂鬱です。選択制夫婦別姓制度の早期実現を強く願っています。

●2019/11/17 つなさん

仕事で銀行に行った際、自分の身分証明書(免許証など)とその会社の社員である証明書(名刺・IDカードなど)を提示する必要があった。会社では通称(旧姓)を使用していたため、身分証明書と名刺の名前に相違があるということでその手続きをさせてもらえなかった。通称を使用しているだけで、簡単な手続きすらさせてもらえないことに悔しさを感じた。会社内では通称を使えても、社外では何の役にも立たない。

●2019/11/17 みやさん

20年ほど前、結婚後も会社で旧姓を名乗っていたが、社内の電話帳や名簿は、健康保険等と連動しているため正式な名前(新姓)しか載せられないと会社から言われた。

結果、私宛に電話やメールを発信したい人が、連絡先がわからないため同じ部署の他の人に電話をかけて聞く、ということが多発し、仕方なく、新姓を名乗ることにした。

すると、今度は特に親しくはない取引先などにも「結婚しまして」とプライベートな話をしなければいけなくなった。

●2019/11/17 MAさん

私は娘が保育園当時、保護者との付き合いも旧姓で名乗りましたし、結婚以来年賀状も併記でなく旧姓のみで、夫や娘と連名で作っています。

それなのに病院でも図書館でも、夫の姓で呼ばれるのは家族一同にとっても奇妙なことです。政治的な誓願署名をお願いされたり、自分からしたいと思ったときに、例えば国に出す署名だからと夫の姓で書くのも、自分の意思を示す署名の趣旨からしておかしく思っています。

2019/11/14 Sallyさん

会社で旧姓を使用しています。私は企業の技術者で、開発した技術を特許にして出願することが業務の一つに入っています。結婚して約1年後、特許系業務に従事している方から「そういえば結婚したんだね。おめでとう。」と言われました。特許は戸籍名で出願するため、その記述を見て気づいたそうです。この方とは良好な関係を築いていたため、不快とまでは思いませんでしたが、こうやって知られるのかとは思いました。

2019/11/12 匿名さん

1)A銀行で、結婚改姓後に名義変更した口座を旧姓に戻したいとの相談をした際に断られてしまいました。(システムの問題?とのこと)11/5からの旧姓併記も取得済、政府からの銀行業界への要請の事も話をしましたが、だめでした。

2)S銀行では旧姓での口座開設が出来るとの事で、遠方なのでインターネット支店を開設申請しました。郵便局での本人限定受取郵便(特定事項伝達型)で受取になるのですが、郵便局から特定事項伝達型での受取は旧姓では郵便物を渡せないと断られました。マイナンバーカードに旧姓併記もしている事も伝えたのですが、だめでした。

私は会社では旧姓(通称)使用の申請許可を頂いており、全てのシーンにおいて旧姓で仕事をしています。会社で旧姓で働いている以上、給与の振込先も旧姓名義の通帳にしたいのです。

上記のことを金融庁にも相談しましたが、銀行業界への対応はあくまで要請で強制は出来ない。A銀行にはこういう相談が有ったということは伝えておくと言われました。

何のための旧姓併記かわからず、悲しいです。一刻も早く柔軟な対応が進むよう願っています。

2019/11/11 どうらくさん

職場で旧姓を使用しており、組合業務も旧姓を使用しているが、組合業務の活動費の振込が、戸籍性の口座のため、戸籍性と旧姓両方を記載するのが、面倒。

●2019/11/10 あゆあさん
およそ16人に1人の割合で不妊治療の体外受精によって子どもが生まれています。不妊治療を受けることは子どもを生む重要な選択肢となってきています。結婚した当時、私はすでに高齢出産の年齢。すぐにでも不妊治療を始める必要がありました。しかし、泣く泣く改姓した私はなかなか不妊治療に取り組めませんでした。
不妊治療に挑むにあたって、妨げとなる要因は通院でした。私は改姓してから夫姓で呼ばれることが苦痛で、病院をできるだけ避けていました。私には婦人科系の疾患があり、大学病院の婦人科に通っていましたが、診察台に乗るのが嫌で、通院が好きではありませんでした。それが、改姓してからはなおさら病院に行く気がなくなっていました。しかし、たまたま患者アンケートに答えることになり、無理を承知で「夫婦別姓を求めています。戸籍姓で呼ばれたくありません」と自由記述欄に書いてみました。すると、看護師や医師に私を旧姓で呼ぶよう周知してもらえることになりました。そうでなくても大きな病院で、多くの患者の氏名確認だけでも大変なのに、この配慮に心苦しく思う半面、嬉しくて涙が出ました。そして、この大学病院で不妊治療をしてもらおうと、医師にはじめて不妊治療の希望を伝えました。
不妊治療を始め体外受精を一通り終え、不妊治療の助成金の申請をするため、区役所で助成金の説明を受けたところ、39歳のうちに一回は申請をしたほうがいいとなりました。急いで申請書類の確認をしたところ、助成金の支払い先に「旧姓口座は使用不可」とあります。私は学生の頃から20年近く同じ口座を使っていました。これまで稼いできた給与も、貯金も全てこの旧姓口座。夫姓の口座は持っていません。しかしながら、申請書類のいたるところに「旧姓口座は使用不可」と書いてあったので、自分を否定された気持ちになり、理由を助成担当の東京都の福祉保健局に電話で問い合わせました。すると、「旧姓だと本人かどうか分からないため」と回答がありました。改姓の記載のある免許証やマイナンバーカードの写しを同送しても、11月5日から始まる旧姓併記の住民票等証明書を送ったとしても「認めない」の一点張り。確定申告では医療費還付金の現金受け取りもできたので、現金受け取りは可能かどうか聞いても「できません」。新姓の口座を作るか、申請者を夫にすれば申請できる、と言われました。 都として旧姓口座は認めないと言うのです。私が今まで働いて稼いだお金も、医療費支払いのお金もすべて私の本来姓(旧姓)口座にあるお金です。それまでの治療代の総額は検査代も含めて軽く50万を超えており、すべて私の口座から引き落とされていました。どうして他人の名前の口座に支払われなければならないのでしょうか。
都の助成では、1回目の助成申請が39歳までであれば、その後6回助成を受けることができます。40歳からだと3回しか助成金を受け取ることができず、さらに助成金は42歳までしか受け取ることができません。不妊治療が助成対象内の回数で終わるとは限りません。まだまだお金が要ります。これまで貯金してきたお金を使って不妊治療をしてきたのに、私の口座に助成金が振り込まれないなんて、こんな不条理があるでしょうか。
ただでさえ複雑な助成金申請手続きに、旧姓と戸籍姓との本人確認まで加わるのは非効率極まりないのはわかります。だからといって、私も「旧姓では本人確認ができないから」とバッサリ本来姓を切られるのも納得がいきませんでした。そのため、都へのお問合せフォームからメールでその旨を伝えました。その後、何の音沙汰もなく半月たった頃、都から1本の電話がありました。「旧姓併記の住民票と戸籍謄本に加えて、旧姓口座に振り込み希望と一筆添えていただければ助成金を旧姓口座に振り込みます」と。ただ、公に発表すると業務が膨大になるので、旧姓口座へ振込み希望者は、個別に対応するので事前に都に連絡が欲しいということでした。
旧姓の通称使用の拡大の流れがあり、旧姓併記の住民票が始まるのに旧姓口座が使えないのはおかしいと、都に私がメールしてから半月ほど経ってからの対応でした。都としても、毎年二万件ほどもある不妊治療の助成金申請に、旧姓口座と戸籍姓の照合まで加わってしまっては対応しきれない事をご理解頂けないか、とのこと。助成金の期限もあったので、私はその半月ですでに夫姓の住民票も戸籍謄本も取り寄せ、夫姓の新口座もネットで作っていましたが、旧姓併記の住民票取り直すことにしています。東京都も個別に対応していくということは、非効率で無駄で煩雑な業務が増えるだけです。都は、旧姓併記の住民票がどんなものか、運用がどうなるのかわからないので、今後、旧姓口座を正式に認めるかはわからないと言っていました。
不妊治療は、1歳でも若く始めたほうがいいと言われます。私は、改姓のショックから不妊治療を開始するまで結婚して1年近くもの時間を要しました。不妊治療を始めても、病院では夫姓で呼ばれ苦しみを味わい続けました。選択的夫婦別姓が認められれば、この不妊治療のハードルも下がります。旧姓が使えたとしても、旧姓と夫姓の2つの名前の使い分けを病院にも行政にも負わせることになります。名前の取り違えがあってはならない場に、二重の負担とリスクを背負わせることになります。何よりも病院や行政側に二重負担をさせている申し訳なさは、不妊治療を受けるハードルを上げることにつながります。
選択的夫婦別姓ができれば、「子どもを生みたい」と思う人が増え、不妊治療を受ける人も増えると思います。少子化を止めるためにも、選択的夫婦別姓は必要です。

●2019/11/10 ひまわりさん

息子が小学生になるとき、息子と私の通称使用を小学校校長に申し出たとき、「本当の名前はこっちでしょ」と散々嫌味を言われ投げ捨てるような言い方でした。

しかし急遽隣の小学校に行くことになったらそこの校長は笑顔で「うちはいろんな国の子がいますから別姓でも何も問題ありません。」とあっさり。なんで公立小学校でこんな差があるのかと思いました。

また私が以前働いていた会社では通称は問題なく使用可能、その後転職した会社で通称使用を申し出ると「戸籍姓しか認めない」と言われました。

銀行も病院も「戸籍姓が本物、通称は偽物」の扱いでほとんど使えませんでした。

夫が病気(うつ)になったとき夫の親は「別姓にしたアンタのせいだ」私の親には「先祖の祟りだ」と言われました。

なぜ「本来姓で生きたい」のは当たり前のことなのに、許可をもらったりお願いすることなのでしょう。

そして肝心の夫も頭では理解してくれても身に染み付いた家制度の感覚は洗脳も同然、「親は何と言うべきか」「親には内緒で」などなかなか理解しきれず受け止められていなかったと思います。

改姓=過去の人生、人権の消去です。

通称使用ということは、「戸籍姓が本物、通称は偽物」の様な感覚を助長しています。

生まれた時からの名前を維持した上で結婚することが重要。

形をはっきりすることで人の意識も変わってきます。

親の態度、夫婦の向き合い方、子供の意識、世の中すべてに影響します。

選択的夫婦別姓同姓制度導入を即刻求めます。

●2019/11/10 M.O.さん

M銀行K支店にて、旧姓名義のものをそのまま使うか、旧姓を使用の申し出をするような手続きはないかと電話で問い合わせた。変更しなければ銀行は分からないので、自己責任で使っていただくには問題ないと言われた。使えない、と断言されたわけではないので、その点安心はしましたが、私宛の書類が届かなかったり、その他いろいろの不利益があるかもしれないと説明があった。住所変更のときには証明書をみせてもらうので、それと一緒に新姓に変えなければならないと言われた。旧姓併記の証明書のことを聞いたら、ケースバイケースである、と曖昧な返答しかなかった。

夫婦別姓が叶わないから、それに困る人間が、旧姓の証明の必要性を感じており、そのための旧姓併記の証明書の発行が決まったのだと思った。これを証明と捉えるのは各会社に委ねるときたら、いよいよただの飾りだったのではないかと疑問を抱く他ない。

私は一人っ子で、男兄弟が複数いる夫も私の姓になることには賛成してくれていた。しかし、夫の父は、「妻の姓を名乗るのは婿に行ったということ。お前には家を継がせたい。妻姓にしたら縁を切るかもしれないし、妻の親に挨拶などしない。」と、脅しをかけてきた。少々悪い書き方をしたが、これが事実である。私たちの親世代で、特に田舎の人間はこのような、婿嫁の認識が強く、自分の世間体のために、妻側の意見に耳を傾けようともしない。このような認識を持つ世代の人間が国のトップにいる間は、当面選択的夫婦別姓も認められないと考えると、この先不安で仕方がない。

●2019/11/08 HAさん

出張先の国で、入国審査の際に「なぜ苗字が2つ書いてあるのか」と怪しまれ、審査に(同行者に比べて)長時間かかりました。

職場では旧姓を通称使用しているが、人事部からの書類や出張関連の書類は全て戸籍姓で届く。私が不在の間に同僚が書類を受け取ったものの、「(戸籍姓)さん?そんな人いませんが」と返送されかけた。途中でもしかして、と思ったようで私に確認をしてくれたので、返送されずに済んだものの、危ないところだった。

戸籍姓で呼ばれるのは抵抗があると伝えた相手から、再三にわたって執拗に戸籍姓で呼ばれ(からかう調子で)、とても辛かった。

●2019/11/08  Izumi Nさん

パスポートに旧姓併記をしていますが、旧姓が括弧に入っているために、以下のような不具合を経験しました。

・航空券には括弧が入らないので、毎回パスポートの氏名と航空券の氏名が異なると認識され、搭乗手続きに時間がかかる。

・飛行機の搭乗の際には、家族の中で自分だけが、絶対に自動チェックイン機またはインターネットチェックイン機能が使えない。

・海外の永住権取得の際に、名前に旧姓を入れることができなかった。括弧に入っているため正式な名前として認められないとのこと。そのためパスポート(日本)の名前と永住権カード(海外)の名前が異なる。

・海外でパスポートを提示し、銀行で旧姓併記での口座開設を依頼したら断られた。

・ちなみに、海外での日本領事館でのパスポート申請の際に上記の理由を挙げ、パスポートに旧姓併記をしないように強く勧められた。

<旧姓通称使用での困りごと>

・ 職場で旧姓を使用しているが、資格証明書には戸籍名だけの記載であるため説明を求められた際に戸籍抄本を出さないといけない。

・職場で旧姓を使用しているが、給与明細などは戸籍名で発行されるために、新人担当者が誰かわからず混乱が生じる。

・旧姓でフリーランスの仕事をしているが、給与振込の際には戸籍名の振込口座となるため、いちいちクライアントに戸籍名伝えなければならず、婚姻の有無がわかるなどプライバシーの侵害になっている。

・「署名」を旧姓の崩し文字でしているが、海外での日本領事館での子どもにかんする書類受け取りの際に「署名」を戸籍名でするように言われた。(子どもと姓を合わせるため、という説明を受けたが子どもとの関係を証明する身分証明書の提示は求められていない。)

・旧姓を利用している留学での奨学金(日本の公的な奨学金)を受け取る際に、旧姓が利用できなかった。振込のためなのか戸籍名を先にして旧姓を括弧に入れるように言われた。

2019/11/06  Hさん

・妻氏婚した女です。2016年12月末に市役所で戸籍謄本の写しを取得しようとしたら『該当の戸籍は存在しません。本当に婚姻届だしてますか?』と窓口職員に言われました。妻氏婚=私(女性)が筆頭者になります。申請書にも私が筆頭者と記入するも、「知識としては知っていたが女性が筆頭者とは思わず、配偶者(私の夫)を筆頭者にして検索したのでみつけられなかった」と説明されました。

・私の職場は通称使用不可・戸籍名での勤務が社則で定められています。結婚が決まったので上司にその旨を伝えると「婚姻届出す日決まった?新しい名前早く人事に伝えないと。え?相手が変える?お婿さん貰うの?跡取り娘さんだったんだね」と、プライバシーを詮索された。

相続対策で親と養子縁組をするわけでもないのに、私が改姓するのが嫌なだけで妻氏婚をするなんて「実はプライド高いんだね」と同僚に言われ、非常にショックでした。

・夫は職場でも通称使用可能・冠婚葬祭を含む日常生活を旧姓で生活している。夫婦で名前を名乗るシーンは「夫の旧姓+名前・私のフルネーム」をしているが、「夫の旧姓+私の名前」で私を呼ぶ人や、「Hさんの本当の名前教えてよ」と謎の質問されることが多々あり、非常に不愉快。

・夫の両親や自分の母に、妻氏婚を反対され婚姻届を出すのが遅くなった。

2015年12月の最高裁判決は、男女どちらの姓でも婚姻可・通称使用できるほうが改姓し通称使用すれば良いとするも、妻氏婚は社会的ハードルが非常に高いことを、裁判所が十分に理解することを切望します。

2019/11/06  HNさん

旧姓併記の手続き後、マイナンバーカードの申請をしましたが、申請の署名は戸籍名でと言われました

戸籍名以外の旧姓などは書いてはいけないとのことでした

2019/11/06 エリコさん

・手術および2週間の入院を経験したとき、病院では誰からも本来姓で呼んでもらえないので、大きなストレスを感じた。

・手術前の本人確認では、名乗りたくない戸籍姓を名乗らざるを得ず苦痛を感じた。

・大量出血による血圧低下が起きた際は、意識朦朧としている中、呼ばれたくない戸籍姓で「大丈夫ですか?」と何度も声をかけられ、身体的にも精神的にも辛い思いをした。

・このまま病院で死を迎えることになった場合、自分でない名前で人生を終わりにすることになるのだと絶望した。

2019/11/03 つるみさん

・転職した会社で、旧姓での就業が許可されず、姓を戻すために、離婚をした。

・その後、メールアドレス内の氏名を変更すると届かなくなるとのことで、入社時の夫姓がメールアドレス、社内は本来姓となり、結婚・離婚のプライバシーは筒抜けとなった。

・本人限定受取郵便が、旧姓宛に届いたが、旧姓を証明できる本人確認書類がなかったため、その場で受け取ることができなかった。後日総務部に預けていた年金手帳を一時的に返してもらい、郵便物を受け取ることがかろうじてできた。

・本来姓、婚姻時の姓でとった資格やライセンスが分散しているため、改姓手続きを取らなければならないが、費用がかかる。

2019/11/03 yukoさん勤務している会社での出来事です。同じ会社に勤続して結婚改姓して25年以上経ちました。通称(いわゆる旧姓)で立て替え払いした伝票の、振込先口座が戸籍姓だったので、経理から建て替え者と振込口座が別人ではないかとの問合せを受けました。20年以上経っても担当者が変わると同じ問合せが繰り返し来ます。先月久しぶりに問合せが来たのですが、また怒りがわきました。

国家資格証が5年更新で、通称(旧姓)で発行してもらえるのですが、書類を1枚余計に書かねばならないことと、戸籍抄本を添付しなければならないので手間とお金がかかります。スッキリしない思いをいつも感じます。

2019/11/02  sakikupiさん

2018年 M銀行にて旧姓名義の住所変更手続きをしようとしたところ、姓を婚姻姓にするよう求められた。旧姓口座を維持できるよう求める全銀連の通達を示し、旧姓証明のため戸籍謄本を提出したものの、証券口座が同銀行に開設されている場合は対応出来ないと言われ、姓を変えないなら住所変更も出来ないと言われた。

2019年 Jカードで家族カードを作成しようとしたところ、事実婚の場合は別姓の家族カードを作成できるが、法律婚の場合は旧姓での発行は出来ないと言われた。背景は、カード名義は戸籍名と同じでなくてはならないため、とのことだったが、この説明は政府の旧姓併記で得られるメリットの説明と矛盾している。政府は戸籍名が変わらなくとも住民票及びマイナンバーカードに旧姓が併記されれば銀行口座やカードを旧姓で作成出来るというが、Jカードによればカード名義は戸籍名と同一でなくてはならないとのことなので、旧姓でのカード作成は出来ないことになる。

・旧姓で大学院に通っており所属大学からの派遣留学を検討しているが、現状ビザの発行に旧姓を使うことが出来ないため、手続きが煩雑になることが予想される。

2019/10/31 ひつじさん

・職場で旧姓を使用している。海外出張の際、別担当者が飛行機ホテルを手配する際に旧姓のまま予約されてしまい、あとで変更を依頼することになる。お客様がご厚意で事前に手配してくださることもあり、申し訳ない思いをする。

選択的夫婦別姓が可能であれば、このような手間がかからないのにと思う。

●2019/10/30 はりちゃんさん

<資格証> 2019

教員免許更新:旧姓で申請できない。旧姓で教員免許を取得できない。旧姓併記もできない。

<銀行口座> 2017

S銀行

旧姓が使えないのはもちろん新姓のキャッシュカードを作るために2週間、カードが使用不可となる(口座の出入金でも窓口でハンコが必要ということ)

<職場での通称使用> 2018

通称使用の申請は出しているが新姓を公に掲示された。(人事訪問の訪問順を新姓で掲示された)

辞令、要録は新姓にされる。

生徒が転出入の際、生徒が知らない新姓の担任名が書かれた書類を転校先の先生に渡さなければいけない。

<家族に反対された> 2017年から今まで

実親に:名字が旧姓だと、未婚者か離婚したようで恥ずかしいと言われた。勝手に周囲に新姓を言いふらされる。

夫に:妻の姓にするには自分の親に言わないといけない。反対すると思う、と言われた。話し合いすらしてもらえなかった。旧姓使用に関しては合意。

●2019/10/30 すばるさん

旧姓通常使用していても戸籍名必要な場面は会社務めでなくても発生する。

TV取材も受け全国に放送されたこともある同好会に所属、長い活動の間に離婚や結婚をした。

会の活動()で旧姓使用していても、県や国に対する助成金申請において旧姓では虚偽の記載になる為、その時点の戸籍名を記入する必要に迫られた。銀行口座も会の名称と代表者名が必要であるから、その度に戸籍名に訂正。必要書類を用意して銀行に出向く時間や手間が発生する。

一般の方から寄付金を振込み頂く際、会の口座名義を伝える場面で公と口座の名前が違うこととなる。法的と公の2つの名前の不合理に直ぐに行き詰まる。

離婚を公にせざるをえなくなったし、継続した活動中に名字が変われば、人が資本の有志の活動であればこそ少なからず会の信用にも影響すると感じた。

人は社会的生き物。名前がコロコロ変わることは人生を分断されることと同意儀である。人間は氏名が名刺であり信用で、人生の履歴書には氏名1つしか記載出来ない。議論の場には当事者の意見を最優先していただきたい。

●2019/10/25 junさん

弁護士の仕事は通称で行っているが、後見人の登記は戸籍名のみとなるため、銀行口座や役所への申請などの際に、都度、通称と戸籍名との同一性の証明を求められる。

先日、後見制度支援信託を利用する際に、通称名で契約をしようとしたが、通称名での契約はできないと断られた。ただ、以前、通称名での契約ができたことがあったので、それを説明したところ、結果的には、認められた。

通称使用/旧姓併記で困ったこと募集          陳情資料の収集にご協力ください

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<直接ご記入フォームへはここをクリック>

2019年10月12日より開始しました通称使用/旧姓併記でのお困り事事例募集は、控訴のための陳情書作成が一段落したため2020年1月15日をもちまして陳情書作成のための募集を停止いたします。ご協力ありがとうございました。今後もご記入フォームは置いておきます。ご記入いただいたお困り事は陳情資料、世論喚起のための情報として使わせていただきたいと思います。

「女性活躍加速のため」として、政府は旧姓の通称使用/旧姓併記を進めています。2019年11月からは、住民票、マイナンバーカード、印鑑証明へ次々「旧姓併記」を広げる方針とのこと。しかし事務の現場では、通称使用/旧姓併記により人事・総務・会計などの作業が繁雑になった、海外の税関で足止めをされた、二重氏で各種契約に混乱が起こった、仕事でしか関係のない相手に望まない形でプライバシーを開示することになったなど、さまざまな問題が報告されています。
一見便利になったように見えて実は、「一人の人物が2つの氏を使い分けることによる混乱」「望まないプライバシー開示による苦痛」は広がるばかり。そのシステム改修に莫大な税金が投入されています。夫婦同姓を義務付ける国は日本だけとなり、世界的に本人認証厳格化の流れが加速する中で、望まない改姓を強いて旧姓併記でお茶を濁すことが本当に「女性活躍」につながるのか、私たちには疑問です。
進んで改姓したい人は改姓し、生まれ持った姓を保持したい人は公私ともに1つの氏で生きられる選択肢(=選択的夫婦別姓)を国は設けるべきだと考えています。

そこで今回、通称使用/旧姓併記で「困った」という体験談を集めます。当事者の方、ご家族の方、職場の総務担当等で通称・旧姓併記実務に直面しておられる方の困りごとを、ご記入フォームに入力してください。

集まった事例を集計し、以下の目的で使用させていただく予定です。

【使用目的】

1:世論喚起のための素材として使用
個人情報を伏せた形で本サイト(Stories)上の「通称使用・旧姓併記こんなことが困ります」
に事例を掲載させていただきます(プライバシーに配慮するため、一部改編の可能性があります)。
またメディア取材に提供する場合もあります。

2:法改正を訴えるための陳情資料として使用
選択的夫婦別姓・全国陳情アクションが行っている国会・地方議会への陳情の際、議員に渡す資料の一部として使用します。

■このご記入に関するお問い合わせは  info@besseiouendan.orgまで。(お返事に少々お時間がかかります。ご容赦ください。)
■「選択的夫婦別姓訴訟」とは:「名前は私そのもの、わたしのままで結婚を」と、選択的夫婦別姓への民法改正を求めて2018年5月提訴し、東京・立川・広島全国3カ所で裁判を闘っています。
選択的夫婦別姓訴訟を支える会 https://bessei2018.wixsite.com/bessei2018
選択的夫婦別姓訴訟に関するお問い合わせ bessei2018@gmail.com
■「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」とは?
2018年11月に結成し、主にTwitterを通じてメンバーを募集。メンバーそれぞれが「ド素人でもできる活動」として地方議会からの意見書採択を目指している。
選択的夫婦別姓・全国一斉陳情アクション https://chinjyo-action.com/
陳情アクションに関するお問い合わせ:事務局 chinjyoaction@gmail.com

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あした同姓・別姓『選べる』になあれNo.2       そろそろ新しい法律の話をしよう

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2019年10月2日、第2次別姓訴訟、東京地裁の判決言い渡しがありました。

残念ながら棄却、でした。

弁護団長の榊原富士子弁護士によると、判決文はていねいな内容で、「別姓を希望することは『信条』に当たると考えられる。」といっているし(「信条」だけれども「信条による差別」はない、と)、全体として2015年の最高裁判決のコピペの様な書き方であるけれど、2015年の判決に書かれていた子にとっていずれの親とも氏を同じくすることによる利益を享受しやすい・嫡出子であることを示すために子が両親と同氏である仕組みを確保することにも一定の意味・・・、の部分が取り入れられていなかったりと評価できる部分もありました。
しかし、別氏を希望するという信条を持っていると法律婚できないことは信条による差別とは言えないとされたし、2015年から世論の変化があり(別姓容認が増加)、婚姻年齢の上昇と働く女性の増加(職業上の必要性による姓の維持がより求められるようになっている)といった事情の変更があるにも関わらず、通称使用の広がりによって不利益は緩和されていて・・・違憲とはいえない、とのことで、残念ながらの敗訴でした。

でも、原告団はもちろんショックを受けておられた方もいらっしゃいましたが、不思議なことに、結構みんな晴れ晴れと、「思ったよりがっかり感は無かったです。」(他の原告の方の発言)と、いい笑顔で記念写真に収まることができたのですよ。

多分、事情変更を積み重ねていけば、「あした」は勝訴、とみんなが信じているからだと思います。

で、「あした」こんな法律になってほしい、という法案を収めた冊子を作りました。当訴訟弁護団の弁護士さんが、原告たちや支援者のかたたちの意見をまとめてできあがりました。そして、他の別姓訴訟の当事者の方や、いろいろなかたちで選択的夫婦別姓を待ち望んでいるかたたちの声を集めています。別姓訴訟を支える会のHPでPDFでフリーアクセスにもしています。紙媒体で冊子としてお読みになりたいまたはお配りいただいたりしていただけるようでしたら、送料のみでお届けします。冊子ご依頼はお問い合わせフォームよりお願いします。

いっとき私もX(旧姓O)だった

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Xさん、

ご結婚おめでとう!と、お祝いをお伝えしたくて。でも、少しどう言っていいか迷っています。

いただいたお便りにあった「別姓、通しきれませんでした。」という一言。どう解釈したらいいのかはかりかねているのです。

あなたの意にそぐわなかった改姓だったのなら、ただ「ご結婚、おめでとう!」と言わせて。

結婚改姓には、改姓したい・したくない、という本人の思い以外にいろんな思いが重なっています。配偶者となる人、それぞれの両親その他の親類達の思い、その上有形無形の周りの人たちの言葉。そうしたことからくる結婚改姓する・しないについてのイメージ。そんな中で、長いこと事実婚でいたあなたが、考え、思ったであろう「自分の姓、変える?変えない?」に関するいろんなこと。実際には何が改姓のきっかけになったのか知らないけれど、一つの結論を出したあなた。

積極的に望んではいなかったけれどいろいろ考えて結論を出されたのなら、決断したXさんに敬意を表すよ。そして、もし、やっぱり「N」でいたかったな、と思うのなら、そう言って。私はいつでもまたあなたのことを「N」さんと呼ぶよ。

または、私が別姓に拘っていることに対する気遣いで改姓したことを知らせるのをためらってくれたのなら、「Xさん!おめでとう!気遣ってくれてありがとう。」と言わせて。

私は別姓にするけれど、他の人が改姓するのはなんとも思わない。仲間を増やしたいからあなたも別姓にして、とか、あなたも別姓にすべきだとかは思っていないから、安心して。

私が望んでいるのはどんなひとでも強制されず同姓も別姓も選べるようになること。どちらを選ぶことも良いとか悪いとか、正しいとか正しくないとか、進んでいるとか遅れているとか、そんな価値判断なく、生まれ育った姓を使い続けるもよし、これから生きていく伴侶と同じにするために変えるのもよし、どちらも同じように選べるようになって欲しいと考えています。

夫婦別姓の意味って夫婦の数だけあると思うよ。わたしは人のことを別姓にする、しないで区別したりはしない。選択的、という意味を考えて欲しい。同姓がいい人の同姓を排除しているのではないことを何度でも言おう。

だから、安心して。選択的夫婦別姓は、改姓することを決めてXさんになるあなたを、絶賛お祝いするよ!

お幸せに!Xさん、私の周りの何人ものXさん。あのひとや、このひとや、結婚改姓した、そしてそれが「なんだか嫌だったのよ」というひとたちみんなへ。

私も実はいっときX(旧姓O)だった。私の結論は私の結論。あなたの結論はあなたの結論。私は別姓を「踏み絵」にはしない。